地方自治情報化推進フェア

昨日まで行われていた地方自治情報化推進フェア。私も一部聴講させていただきました。これから国ではデジタル化の流れに沿って地方自治体のシステム共通化などが進められようとしています。そのため、これまでにも市でも色々とシステムの修正がなされています。多くはマイナンバーに伴う(マイナンバーカードではなく)システム改修と抱き合わせではありますが。

そもそも地方自治体は、その中ですらシステムが複数台別々に稼働するというよくわからないシステム構成がさも当然のように行われていたりします。元々、個々の地方自治体で別々に整備してきたというのも問題ではあったようですが、そこに個人情報保護の徹底が叫ばれるようになり、システムの分化がさらに進んだようです。同じ庁内でも物理的にシステムを分けており、財務関係と福祉関係では情報がサーバごと分けられているようにも聞きます。そういったハードルがあって、コロナ禍の給付金だとかの問題があったんだろうなとも想像しています。そこに国がようやく統一的なシステムデザインに動いているというのはありがたいと感じています。ちなみに先日も、yahooニュースでベンダーロックインの問題が取り上げられていましたが、まさに海老名市でも抱えていた問題でした。

そういった課題をコロナ禍での給付金やワクチン接種の時に判明した課題解決という名目で急速に舵をきっている印象です。審議会の段階から印象としてはかなり後ろ向き。地方自治体も、普段の仕事を大きく変えることになります。あまりやりたくないというのが人というものです。ただ、それがコロナ禍で一気に潮目が変わったように感じています。ここで出来なければ、また10年単位で物事が進まないかもしれません。

さて、そんな地方自治体のデジタル化を進めるためのオンライン展示会です。デジタル庁も総務省も自分たちが進めたい方向のPRに躍起でした。あとは、周囲がどれだけそこに乗っていくか。私としては、ぜひ乗っかってほしい分野なんですが。とはいえ、国が言えば地方自治体が言うことを聞くという時代でもありません。難しいところですね。どうなることやら。

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