学校でのオンライン授業等への取組み(6)

令和3年9月議会

質問の結果
・遠隔授業への具体的な取り組みの実現

・著作権への対応の実現による課題の改善

・不登校等へのオンライン授業を含めた取組みの年度内実現への言及


(問)GIGAスクール推進に伴うタブレット導入状況やオンライン教育に必要な環境整備の状況等を含む現在の進捗について
(答)教育長
今回、夏休み明けに新型コロナウイルス感染症の感染状況が拡大している状況があったが、学校を休校することなく2学期を開始する判断をした。その際にGIGAスクール構想の1人1台端末のタブレットはすごく有効だった。例えばオンラインの授業を流さなくても、今朝は元気ですか、今日はこういう課題を出しましたよと、そして夕方にも、今日の課題はどうだったとオンラインで行う。要するに担任または教員と子どもがやり取りする環境はすぐにでもつくらなければならない。ある程度の学校ですでに進んでいる。
こういう状況の中でオンラインにより子どもと教員がつながる。学校と家庭がつながる。それを多様にオンライン学習とかにつなげることが責務だと感じている。早急に、期限を切って学校とやり取りしている。そういう意味では、海老名市としては学校内の活用は、かなり進んでいるがオンラインについては確かに遅れている部分があるため早急に進めたい。
(答)教育部参事
 小中学校のタブレット端末は、6月末までにGIGAスクール構想による配備が完了した。家庭と学校をオンラインでつなぐための準備も進めている。インターネットにつなぐためのWi-Fiがない家庭はモバイルルーターを貸し出す予定で調整中。タブレット端末の使い方などのルールも定め、児童生徒や家庭に周知している。臨時休校等、緊急時にはタブレット端末を活用して、児童生徒と学校がつながることで1人1人の学びを保障していきたい。


(問)中学校のクロームブックの家庭での接続調査の状況について伺う。
(答)教育部参事
 中学校では、全校で1人1台端末を持ち帰り、家庭のWi-Fiにつなげる調査を完了した。そのうちWi-Fi環境がないと回答があったのは全回答の0.6パーセント。また、環境があっても非常につながりにくいという回答が0.3パーセントあった。家庭でも端末を使用できる環境を整備したい。


(問)普段のICT機器、つまりクロームブックがどの程度使われているかが次の課題と考える。中学校でのクロームブックの具体的な授業での活用について伺う
(答)教育部参事
1時間の授業全てで使用するわけではなく、必要に応じてICTを取り入れている。例えば、国語では自分の考えをまとめて、クラスメート全員の考え方をタブレットの中でシェアした後に、それを基に各自で今度は感想をまとめるという活動を行った例がある。生徒からは、口頭での発表だけだと分かりにくい等あったが、画面上で友達の考え方を捉えることができじっくりと自分の考えを深めることができると好評だった。また、ほかにも、例えば体育祭のダンスを撮影して各自の端末に配信して、生徒は端末を家庭に持ち帰って、それを見ながら家で練習するなど、感染症対策にもなる使い方などが学校で考えられている。


(問)中学校での遠隔授業に向けた取組について伺います。
(答)教育部参事
小中学校とも2学期が始まってすぐに計画的に家庭への持ち帰りや様々な試行を行っている。時間を決めてオンライン会議システムで接続したり、課題やアンケートを配付して提出したり、一部オンライン授業を試行してみたりするなど、各校の計画により取組が進められている。


(問)遠隔授業での課題として、著作権の問題について挙げたが現在の状況について伺う。
(答)教育部参事
ICTで著作物を教材として活用するために必要な授業目的公衆送信補償金制度は現在手続を進めている。年度当初に遡って使用できることとなっている。先生方や子どもたちは安心して著作物を扱えるようになっている。


(問)個別の家庭への活用を検討できないかと考えます。家族がコロナ感染などでの出席停止やコロナ不安によって一定期間学校に来られない子どもたちの学びの保障としてICT活用が有効だと考えるが取組状況について伺う。
(答)教育部参事
今後、個々に対応できると認識している。コロナ不安で学校に来られない子どもに端末を渡して、担任とオンラインでつながり健康状態等の確認や連絡をする、そういったケースも実際にある。


(問)教育長の総括的に考えを伺う。
(答)教育長
 自分自身、学校教育が、ハイブリッド型の学校教育活動になるべきだと考えている。子どもたちや保護者が、選択して、学校に行って授業を直接受ける人と、タブレットによってオンラインで授業を受ける人と、選択できる学校教育。そうなったときに初めて、不登校や病気やけがで入院するような子どもたち、災害等で長い間休業せざるをえない状況などに本当に有効だと思う。
 学校教育の在り方のパラダイムの変換になるが、海老名市としても年度内にはそういうシステム・学校教育を目指したいと考えている。


(要望)中学校についても、改めて別室登校や不登校への対応として、ICTの活用、遠隔授業の活用を検討していただけますよう重ねてお願いをいたします。

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