学校でのオンライン授業等への取組み(3)

令和2年12月議会

質問の結果
・学校と各家庭とをオンラインでつなぐ取組みによる課題の確認

・一人一台端末の整備が済む前の段階での暫定的オンライン対応構築への取組み充実


(問)学校と家庭をオンラインでつなげる取組の状況及び結果の詳細について伺う。
(答)教育部専任参事
試行は、10月中旬の小学校土曜授業の日に実施された。試行校においては、家庭と学校をオンラインでつないで家庭で朝の会を行い、その後、登校した。学級担任はタブレット端末の画面上で子どもたちの表情を見ながら出席を取り、時間割等の連絡事項を伝えた。今回の試行では、ほとんどの家庭とオンラインでつながることができた。


問)取組の状況から見えてきた成果や課題について伺う。
(答)教育部専任参事
 今回の試行では、予想以上に学校と家庭がオンラインで円滑につながることができた。その主な要因の1つは、試行校から家庭への事前周知が万全だったこと。もう1つは、土曜日で多くの保護者が家庭での機器の設定等の準備協力があったことだと考える。
 見えてきた主な課題は、教員1名対児童多数では、個別に目を合わせてコミュニケーションが取れないため、相手の反応や理解の度合いが確認しにくいことがある。本来の授業の在り方が、学習者の反応を見ながら進めていくことが前提となるため、リアルタイムのオンライン授業を実施する際には、この課題を解決する必要があることが分かった。しかし、今後、学校と家庭をオンラインでつなげる事態となった場合には、今回の試行を大いに参考にしたいと考えている。また、ICTの活用により学習スタイルの可能性が広がるため、オンライン学習のメリットを十分に生かし、積極的に研究を進めていきたい。


(要望)不登校対策としてのオンライン授業については課題が多いといった答弁がございましたが、この点、私からも、新型コロナウイルス感染症対応としてのオンライン授業対応という意味で、早急に課題整理を行い、体制を整えてほしい。
 学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルにおけるレベル2に引き上げ、家族に発熱があっても休むということになる、濃厚接触者になっても休むことになると考えると、本人は元気だけれども休まなければならない児童生徒も出てくる。そういった児童生徒に対して学習機会の確保や学校とのつながり確保も重要であり、オンライン対応を早期に検討してほしい。
 さらに、先進的な学校が客観的な評価を得られると、市内学校のモチベーションアップにもつながると考える。ぜひとも例えば、日本教育工学協会の学校情報化認定における学校情報化優良校の認定を目指してほしい。

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