色々と調べているとわかってくる難しい世界。以前テレビで特集された時には祖父母の介護に忙殺される学生時代を過ごされた方の話もありましたが、この映画からは「子どもが子どもでいられない」ということを無くしたほうが良いのではということなんだと思いました。

この映画に出てくる主人公は、明確に家事手伝いなどで忙殺されるような描かれ方はしていません。多分、それではヤングケアラーは特別で大変な家庭の子どもという印象がついてしまうから。だからこそ、家族の肉体的負担ではなく精神的負担に焦点を当てて作成されたのでしょう。見る人によっては、あまり問題意識を持たれないかもしれない。でも、そうではなく、色んなケアラーの形がある。だから、そこから一歩踏み込んで想像するべき世界なのだと思います。この映画が、もっと世の中の人に観てもらえて、困った時に手を差し伸べることができる社会になるように。

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