今年の4月から下水道使用料が10%値上げされることがホームページ上で周知されています。これは公共下水道事業が、快適な暮らしや良好な水環境を保つため、使用者が納めた下水道使用料などで運営しているものの、市内の下水道管が、まもなく整備開始から50年が経過しようとしていること。そして、維持管理のために多額の費用が必要となることから、下水道審議会での答申を受けて令和4年4月から下水道使用料を約10%値上げすることになったものです。Q&Aでは下記のように記載されています。元々は昨年段階での値上げが検討されていたようですが新型コロナウイルス感染症による家計への影響を考慮して今年の4月に延期されていました。老朽化問題は先送りすればするほど深刻になっていきます。病気のようなものかもしれません。そういった意味でも計画的な修繕と長寿命化による早急な対策について私は必要だと判断しております。
Q1 なぜ下水道使用料を値上げするのですか?
A1 海老名市の下水道管は、布設から50年が経過しようとしており、老朽化に伴う維持管理費用の増加や、設備の更新・耐震化のために多額の費用が必要です。今後の維持管理費用を試算したとき、「壊れてから直す、寿命を迎えたから取り換える。」という考え方の下に施設管理を行っていると、50年間で約376億円の費用がかかると見込まれます。しかし、早急に老朽化対策に取り組み、計画的な修繕を行い、施設の長寿命化を図っていくことで、費用は約156億円に抑えられる見込みです
Q2 「10%」増額はどうやって決めたのですか?
A2 増加傾向にある下水道施設の維持管理費用に対して、収入不足を下水道使用料で補う試算(改定率:「5%」「10%」「15%」)を行いました。その結果、年間約1億7,500万円の収入増(税抜き)が見込まれる「10%」の増額改定案が、海老名市下水道運営審議会の審議により採択され、令和3年3月開催の海老名市議会で承認されました。下水道運営審議会は、公共下水道事業に造詣が深い学識経験者・下水道使用者・排水設備義務者からなる10名の委員で構成され、下水道受益者負担や下水道使用料、その他下水道事業の運営に関することについて調査審議を行っています。
Q3 家庭などへの影響額は、どの程度になるの?
A3 例えば、4人世帯の平均的な使用料として、2カ月で50㎥使用した場合には、令和3年度現在と比べ442円の負担増(1カ月当たり221円)となります。また、2人世帯の平均的な使用料として、2カ月で30㎥使用した場合には、266円の負担増(1カ月当たり133円)となります。下水道使用料の請求は、通常2カ月ごとになります。実際の請求時には、下水道使用料のほか、上水道料金が加算されます。なお、上水道料金の改定はありません。