本日は議員会主催での研修会でSDGsについて一般社団法人SDGsサポート代表理事の今泉氏に海老名市議会にお越しいただき魅力ある海老名につなげるSDGsの可能性という題で講演いただきました。これまであまり厳密な部分については調べずにやってきたこともあり、取り組みの経緯や歴史のようなものをまとめてお話しいただき大変勉強になりました。
私としてはSDGsという言葉に関わらず次世代の子どもたちの世代に負債を先送らないことを前提として来ていたのこともありますので、自分の考えに改めて自信を持つことができました。と同時に、世界的な危機感を日本国内においてもいかに醸成し、共有していくかがやはり課題なのだろうと感じたところです。
これまで日本は、自らが受ける様々なサービスを最大化する方向で舵を切ってきたように思います。そのサービスを、限られた地球環境・資源という観点から単純な最大化するのではなく地球にやさしく持続可能な形で提供しなければならず、場合によってはサービスを縮小する方向にも向かう必要があると思うのです。それを了解できるのか。納得できるのかが大きな問題となります。自分自身に置き換えてもそうですが、一度便利な生活を経験してしまうと、人はなかなか不便な生活には戻れません。少しずつ慣らすように生活を変えていかないといけないのでしょう。難しいですよね。もちろん全ての便利さを損なうことなく技術革新等で置き換えることができる可能性も無いわけではないですが、こちらの方がハードルが高そうです。だからこそ、SDGs採択文書の正式タイトルが、“Transforming Our World The 2030 Agenda for Sustainable Development”なのでしょう。
2021年の日本のアース・オーバーシュート・デー(Earth Overshoot Day)は、5月6日だそうです。一年間に地球から生み出されるものを半年たたずに使い果たしてしまっているという直感的にわかりやすくする指標です。色々と考えさせられる講演でした。今泉さん、ありがとうございました。