「子どもの自殺、過去最多」報道に思う

昨日、児童生徒の自殺が過去最多という報道が多く見受けられました。これは、おそらく文部科学省で行われた「児童生徒の自殺予防の調査研究協力者会議」での会議内容を受けてのもので、この中で令和2年度のここまでの児童生徒の自殺者数が公表されて議論が行われことから簡易的にまとめられて報道されたものだと思います。

会議の中では、正直、昨年度比で1.5倍近くに跳ね上がっているようにも見える数字が各月ごとに並んでいましたし、それとは別に小学生の自殺者がほぼ毎月出ているというのが私自身にとってはショックでした。それに対して、相談体制のあり方相談に係る教育のあり方などが議論されていて、もちろん会議としては先を見た会議がなされてはいます。なので、数値だけが独り歩きするようなことではいけないと思いつつも、自殺したひとりひとりの子どもたちには家庭があってと想像すると、自分の娘がと想像すると本当にいたたまれなくなります。

海老名市では、えびりーぶを中心としたサポート体制を取っていますが、議論の中では市外の絶対に自分が特定されないようなところへの相談といったものも多くあるということでした。国や県、ネット・SNSを使った相談など様々な方法を通じた相談体制の構築といったものも必要なようです。

さらに今年度は、何といっても新型コロナの影響が児童生徒には大きかったと思います。学校休業の影響、日常でのマスク等によるこれまでと違った日常によるストレス、学習への不安、感染リスク、先生方の変化など。様々あると思います。大人でさえ、これまでと違った日常のストレス。これはまさに災害時の対応と同じだと思います。それが、子どもたちにのしかかってしまい、自殺という形で表れてしまった。当然、これは子どもたちのストレスの大きさと考えれば氷山の一角であり、そこまでいかないまでも、普段通りに見えたとしても、今までとは違ったストレスが大きくかかっていることは間違いありません。実は未就学児の我が娘でさえ、ストレスを感じていると思われる言動が出てきています。何ができるのか。本当に難しい課題ですが、考えていかなければならないと改めて感じた協力者会議の内容でした。

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