この質疑時間の制限は昨年から始まったものです。どうしても質疑時間の制限というと議会が制限されたように感じますが、元々の方式と議会の効率化の観点からの議論があってなされていることです。その点について説明させていただきました。

回答内容は次の通りです。


3点目として「本会議場での質疑に対して時間制限がされたのはなぜか?」についてです。こちらも昨年の議会改革検討会で議論が行われ、導入がなされたものです。

導入の経緯ですが、それまでは本会場での質疑に関しては、時間制限はないものの議員一人3回までという回数制限がある、いわゆる一括質疑、一括答弁の方式が採用されていました。しかし、一括質疑、一括答弁は、質疑が多項目にわたり、議員側、答弁者側に加えて傍聴している市民側にとってもわかりにくいという意見がありました。そこで、一括質疑、一括答弁からひとつの事項について質疑し答弁する、を繰り返す、一問一答方式への変更が提案されました。

また、付随して制限の方法として回数制限を無くして時間制限に変更すること。時間は答弁込みで5分間として会派内での質疑時間の譲渡を認めること、が議論されました。
検討会では、

・多項目の一括質疑はわかりにくいので提案はよい

といった、一問一答導入には前向きな意見が多勢を占める一方で、

  • 5分は短すぎると思うが、一問一答はわかりやすい
  • 5分は短すぎる。答弁を除き15分は必要
  • 5分とすることで即決か委員会付託かの判断基準にもなる
  • 時間が短く感じるのは質疑に意見を入れるからだと感じる
  • 会派で質疑時間を融通できるので時間の問題は解決できるのではないか
  • 議案の原則付託が必要
  • 時間については議運での議論もあり得る

と、制限時間に対しては協議が必要であるといった状況でした。

この議論を受けて、議会運営委員会で協議を行った結果、一問一答方式によって時間制限を行うことについては全委員の同意が得られたものの、制限する時間については議員一人に対して答弁込みで5分の案と、答弁を除いて15分の案以外、歩み寄りが見られなかったことから採決が行われ、結果、「制限時間を答弁込みで5分間とする。ただし、会派内での質疑時間を譲渡すことができる。」とする案を採用することが決定され、のちの議会運営委員会で制限時間の見直しの機会を設けることとなりました。

その後、定例会を経た上で、再度、議会運営委員会で制限時間について意見聴取がされた結果、本会場での質疑が非常にわかりやすくなっている。5分間が短いとは感じない。

といった意見が出されており、現在に至っているものです。

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