6月定例会一般質問

【質問項目】
〇生活道路への交通流入について
〇消防団活動への理解促進について
〇今後の学校運営について


◆(志野誠也 議員) 政進会の志野誠也です。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、市政に関する一般質問を行わせていただきます。
 私からは今回、大項目3点について質問をさせていただきます。
 まず1点目、「生活道路への交通流入」についてです。
 海老名市は、これまでのまちづくりの成果として、市外からの人口流入が続いており、間もなく14万人を超えようとしております。それだけの魅力が海老名市にあるからこそ、他市からの転入が続くのであり、まさにハード、ソフト両面の様々な取組が評価されているものと考えます。これからもさらなる魅力の維持、向上に努めていただきたいと思うと同時に、自分自身もしっかりと取り組んでいかなければならないと考えているところであります。
 ところで、人口増や海老名市の立地から、様々な場所で開発が進んだ結果、生活道路を抜け道として車両が入り込むなど、住宅街における生活環境の悪化が見受けられる場所があります。そのような課題に対し、市では個別に安全対策などの対応を図っていただいていることは認識しております。しかしながら、抜本的な対策も必要であると考えます。
 そこで、これまでの取組について伺います。
 2点目です。「消防団活動への理解促進」についてです。
 今年は4年ぶりに市の消防操法大会が開催されます。今、各消防団では、2日ないしは3日に1度程度のペースで訓練がなされているものと思います。ただ、消防団員は減少を続けております。訓練実施も難しさがある中で、懸命の訓練がなされているところだと思います。各分団の皆様におかれましては、くれぐれもけがのないように訓練を進めていただければと思うところです。そういった消防団の活動は、厳しさがますます増しているにもかかわらず、地域の理解が進んでいないことを危惧しております。消防団自体の組織体制や活動自体は基本として、消防団で議論して決定すべきと考えますが、消防団の理解促進等により、活動しやすい環境をつくることは市としての役割であろうと考えます。
 そこで伺います。4年ぶりの消防操法大会開催に伴い、地域の方々の消防団活動の理解の促進のために操法大会のインターネット中継の実施等を行ってはどうかと考えますが、見解をお伺いいたします。
 3点目です。「今後の学校運営」についてです。
 これまで継続的にお伺いしているテーマです。今回は生成AIの活用に関してです。昨日の戸澤議員が同様の質問をされておりましたので、重複する答弁になるかとは思いますが、私からもお伺いをいたします。
 これは、例えば先ほど来出ておりますチャットGPTが有名で、急速に活用が進んでいるように感じておりますが、文部科学省でも夏前をめどに教育分野での活用に対してガイドラインを作成する旨が示されており、中央教育審議会の初等中等教育分科会にデジタル学習基盤特別委員会が設置され、その中で議論が始まっているようです。生成AIは、自治体でも神戸市が全国に先駆けて条例での規定を行ったり、横須賀市で庁内全面導入がなされたりと活用が進み始めておりますが、情報漏えいの危険性や情報の信憑性への課題など問題も指摘されております。私は、将来的なことを考えると、デジタル学習の観点からも、まずは教育委員会や現場の先生が生成AIについて知ることが非常に重要だと思っております。
 そこで伺います。生成AIの活用に対する取組についてお伺いいたします。
 以上、大項目3点となります。明快なるご答弁を賜りますようお願い申し上げまして、この場からの質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
                 〔志野誠也議員 降壇〕

○議長(宇田川希 議員) 市長の答弁を求めます。
                〔市長(内野優) 登壇〕

◎市長(内野優) 志野誠也議員のご質問にお答えいたします。
 1番目の「生活道路への交通流入」についてでございます。
 本市の道路整備は、まちの骨格となる道路網を構築するため、道路交通マスタープランに基づき鋭意整備を進めてきております。これまで南伸道路や市道53号線バイパスなどの大型事業を実施し、現在、(仮称)上郷河原口線の整備に取り組んでおります。一方で、市民生活に直結した生活道路の整備にも地域の要望を踏まえて取り組んでおり、通学路の安全対策や歩道整備にも力を入れているところでございます。これらの整備を進め、さらなる安全・安心なまちづくりを推進するため、今後も積極的に道路事業に取り組んでまいります。
 しかしながら、道路が整備されることによって渋滞が起こる、その渋滞を回避するために生活道路に流入していく、そういう現象があります。よって、1つの地域が自分たちの地域を守るといった段階では、地域全体が合意して交通規制をやることも1つだと思います。それは交通規制をやると、皆さんもそこの住んでいる方も規制されますから、そういったことが一番重要であります。一方通行や進入禁止等をやる場合、全体でまとまることはなかなかできないと思います。中にはこういう方がいられます。人が入ってくることは駄目だけど、自分たちが入るのはいいのだという、そういった方たちです。これは絶対無理であります。警察署も公安委員会も、その地域がまとまってこうしたいという要望があれば受けると私は思っています。そういった面で、事故防止、事故があってからやることではなくて、そういった形は必要だろうと思います。しかしながら、そこの道路をなぜ使っているかというと、通行するのに混雑するからそっちに迂回をしていく。だから、私どもも、できるだけ幹線道路の整備は積極的に早期にやっていきたいと思いますけれども、県道については県の役割ですから、それについてはなかなかできないと思っています。よって、様々な関係がありますけれども、地域の方が流入を防ぐというのは、自分たちも規制されますけれども、他の車を規制していくということの考え方、それを持っていただければと思っています。
 私が住んでいる、日吉議員もご存じの市道17号線というのは、昔の大山街道で、すごく狭いところであります。それについても、下今、座間の方面から入っている車、それが河原口等に抜けていく車であります。これを一方通行にしたらどうかと言ったら、相当な波乱を呼びます。ある程度の時間の一方通行なら、子どもたちの安全確保はできますけれども、そういったことでやったとしても、やっぱり反対する人がいらっしゃいます。そういう部分では、子どもたちを交通事故から守る、そういった部分は地域の全体で守っていくという認識も必要ではないかなと思うところでございます。しかしながら、市としてできる限りのことはやっていきたいと思っています。
 2番目の「消防団活動への理解促進」についてでございます。
 市操法大会は4年ぶりの開催となり、大変楽しみにしているところでございます。消防団員の方には、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮してもらいたいと思っております。市民の皆様に、消防団の活動内容を知っていただき、ご理解をいただくことは、大変有意義なことだと考えております。あらゆる機会を通じて積極的に消防団の魅力を発信することで、団員の確保につなげ、地域防災力の維持強化に努めてまいります。
 1番目の詳細につきましては佐藤まちづくり部次長から、2番目の詳細につきましては消防長から、3番目の「今後の学校運営」につきましては教育長から答弁いたします。
                〔市長(内野優) 降壇〕

○議長(宇田川希 議員) 1番目の詳細について佐藤まちづくり部次長。

◎まちづくり部次長(佐藤秀之) 1番目の「生活道路への交通流入」についての詳細でございます。
 生活道路への交通流入につきましては、幹線道路の渋滞も一因であることから、強固な幹線道路網を構築することにより、流入を抑制できるものと考えております。具体的な事例としましては、中新田地区の市道53号線バイパス、上郷・下今泉地区の市道62号線延伸道路を整備しておりますが、特に市道53号線バイパスにおきましては、供用開始以降、社家地区周辺の生活道路において流入する車両が減少したという声をいただいております。また、現在施工中であります(仮称)上郷河原口線におきましては、新たな道路網が構築されることから、地域間の移動が円滑になり、生活道路への交通流入に対し、抑制効果を発揮するものと考えております。引き続き、道路交通マスタープランに基づき、幹線道路網の整備を積極的に進めてまいりたいと考えております。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 2番目の詳細について消防長。

◎消防長(大野公彦) 2番目の「消防団活動への理解促進」についての詳細でございます。
 市長の答弁にもございましたが、消防団員の減少が続く中、機会を捉えて消防団の魅力を発信し、その活動について地域住民の皆様にご理解をいただくことは、大変重要であると認識しております。また、消防本部では、市操法大会をはじめ各消防団の活動を「広報えびな」特集号、市のホームページ、消防団の公式インスタグラムなど、様々な広報媒体を活用し、消防団の魅力発信に努めているところでございます。
 志野議員ご質問の操法大会インターネット中継の実施等についてでございますが、インターネット中継は、会場へ行かなくても観戦できることから、消防団活動への理解促進のためには一定の効果があると考えております。昨年度、神奈川県が主催した消防操法大会では、コロナ禍の影響で会場での応援ができなかったことから、インターネット中継が行われましたが、肖像権などの問題があり苦慮したと聞いております。本市で県と同じようなライブ中継を実施するには、カメラを複数設置し、消防操法の操作員の動きに合わせてカメラを切り替えるなど、高い技術力が必要となります。また、定点カメラで中継することも考えられますが、ポンプ車側と放水側の距離があるため、画質的にも問題があり、臨場感に欠けると考えております。このようなことから、操法大会をインターネットで中継するためには、肖像権や技術面などの問題があり、相応の準備が必要となりますので、その方法について研究してまいります。今後も継続して、あらゆる機会を通じて、積極的に消防団の魅力を発信できるよう、消防団と連携を図り、地域住民から消防団活動の理解が得られるよう取り組んでまいりたいと考えております。

○議長(宇田川希 議員) 3番目について教育長。

◎教育長(伊藤文康) 3番目の「今後の学校運営」についてです。
 毎回、このように、志野議員と教育について論議できることを、すごく楽しみにしているというのはありがたいことでございます。
 生成AIについては、昨日、戸澤議員にも一部答弁いたしましたけれども、これからの子どもたちのことを考えると、様々な課題があって、今後、文科省の指針も、ご指摘のようにあるのですけれども、使わないということはないだろうと。逆に子どもたちが、今の段階、学習活動の中で使うことによって正しくそれを使うことを理解するためにも、それを教育活動に生かす必要があると思っています。ただ、学校教育活動はそれだけではなくて、実際に自分の目で見て、自分で感じ、確かめる、実感的な教育と、あとは本当に友達と生に話し合って物事をつくり出す、そういうことが並列で行われることがとても大切なことで、AIだけで教育は進まないので。というよりも、AIをするならば、逆にそのような実感できるような教育の学習活動が必要だと私自身は考えています。ただ、その活用に当たっては、先ほど教職員ということがありましたので、学校ICT活用推進委員会という教職員の話合いの場がありますので、その中で、どのようにそれを活用することが効果的であるか、または学びの充実につながるかということは協議しながら進めてまいりたいと考えております。
 詳細については教育担当理事から答弁いたします。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 3番目の詳細について教育担当理事。

◎教育担当理事(小宮洋子) 3番目の「今後の学校運営」についての詳細でございます。
 現在のところ、生成AIを学校の教育活動の中で直接的に活用したという事例はこちらのほうには届いておりません。実際にまだないのではないかと思っているところですが、子どもたちの中には、私的な時間でもう使ってみたという子は相当数いるのではないかと推察するところです。この生成AIにつきましては、昨日、戸澤議員にもお答えさせていただきましたとおり、様々な課題が指摘されておりまして、例えば、人間と同様の論理的な思考力や判断力は今のところ備えていないという点や、誤った情報や不適切な発言が含まれることもあると聞いておりますので、倫理的な問題も考えられると思っております。また、生成AIに送ったこちらの文章そのものがシステムの中で蓄積されて学習される可能性もあったりすることから、情報漏えいや、議員おっしゃられるように、著作権侵害等の危険性もあるとされております。そのようなことから、生成AIの学校での活用につきましては、先ほども出ておりました文部科学省から今後示される予定のガイドラインをよく研究いたしまして、それに沿った形で進めてまいりたいと考えてございます。いずれにいたしましても、今、教育長も申し上げましたとおり、市教育委員会といたしましては、この生成AIの学校への導入を単に規制するのではなくて、正しく効果的な活用を前提に導入をしてまいりたいと考えております。子どもたちが生きていく未来の世界では、間違いなく、生成AIが当たり前に毎日使われるような状況になることから、よりよく生きていくためのツールとして活用する力を育ててまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございました。それでは、順番を変えて再質問をさせていただきたいと思います。
 まずは「生活道路への交通流入」についてですけれども、こちら、ご答弁、ありがとうございました。幹線道路整備が生活道路への交通流入の抜本対策になるということは理解いたしました。
 ところで、河原口五丁目の、あ・うんの国として宅地造成された区域の生活道路で、交通流入による生活環境の悪化の問題がございます。この区域は既にゾーン30に指定されておりまして、交通安全対策が実施されている区域ではありますが、(仮称)上郷河原口線と、県事業ではありますけれども、県道46号、下今泉門沢橋線の上郷立体が整備されることで、交通問題も解消されるのではないかと期待をしているところであります。
 そこで伺います。この2事業の進捗と今後の見通しについてお伺いをいたします。

○議長(宇田川希 議員) 佐藤まちづくり部次長。

◎まちづくり部次長(佐藤秀之) 現在施工中であります(仮称)上郷河原口線につきましては、令和7年3月の本線供用を目指し鋭意整備を進めているところでございます。今年度におきましては、さらに南方面へ延伸させるため、県道横浜厚木から河原口勝瀬線までの間において、整備に向けた調査、検討を行ってまいります。
 次に、県事業であります下今泉門沢橋線、上郷立体と言われておりますが、こちらにつきましては、市としても重要な路線であると認識していることから、毎年度、県に対しまして早期整備の要望を行っております。県におきましても、重点的に取り組む事業として位置づけられているところです。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。可能な限り早期に実施ができますよう、ぜひ取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。期待をしております。
 とはいえ、それまでの間において、あ・うんの国の生活道路の流入箇所は、現状は危険な場所になってしまっていると感じます。あの場所は地域の中でも非常に子どもの多い地域でもあります。近くの河原口第二公園は、夕方まで子どもたちが多く遊んでいる場所でもあります。河原口自治会が行う子どもみこしでも、あ・うんの国の地域は子どもも多いからという理由で、五丁目だけを担ぐルートもつくったりしております。抜け道として使われている場所は、あ・うんの国の外周部ではありますけれども、夕方になると南側から北側への流入が多く、車両がつながってしまっていたりします。さらに、通行する車両の運転の荒さというのもちょっと目立ちます。抜本的な対策がなされるまでの間につきましても、地域の合意というお話もございましたけれども、さらに地域に寄り添った対応をお願いできればと思います。要望いたします。
 続きまして、「今後の学校運営」についてお伺いいたします。
 教育長、ありがとうございました。まさに生成AI、今の現状、海のものとも山のものともと言っていいのか、国の動きが早いのですよね。ただ、うちの子どもを見ていると、うちにスマートスピーカーというのがあって、そこに問いかけるとAIで反応して返してくれるというのがあります。それを置いておくと、子どもがスマートスピーカーと会話をしながら調べ物をしたりするのですね。自分で、そこで問いかけて答えたものを知識として蓄積していって、親との会話で出てくるとちょっとびっくりするみたいなことが起こるわけですよ。そういう姿を見ていると、AIと会話をしながら思考を深めていくということは、今後普通になっていくのだろうなと感じているところです。実際、先ほど来出ているチャットGPTに関しましては、アイフォンのアプリになっていると思いますので、iPadでも使おうと思えば使えます。ただ、やっぱり、先ほど来おっしゃられるとおりの課題だと思うので、知ることが一番大事だと思います。まず活用の前に、ぜひとも教育委員会、学校の先生、使っていただきたいと思っております。文部科学省から出てくるであろうガイドラインの中でも、年齢制限をつけたりとかという議論もありますので、小学校の段階で活用というのはそもそも駄目かもしれないというようなところもあろうかと思います。13歳以上でどうとかというのが、チャットGPT等に関してはたしかあるはずなのですね。そういったところも含めて、ぜひとも研究を進めていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、後ろに永井議員がいらっしゃいますが、部活動の地域移行について伺っていきたいと思います。
 まず、初日の永井議員への教育長の答弁の中で、地域移行の認識について、学校から生徒が学校外の活動に参加することを地域移行というような表現に受け取れたところがありました。少しこれまでのトーンと違うのかなと私は理解したところでしたので、念のため改めて確認をさせていただきます。教育長が考える地域移行についての認識についてお伺いをいたします。

○議長(宇田川希 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) 永井議員とやり取りして、スポーツを中心に話をしたのですけれども、地域移行の国が目指した1つの形としては、ヨーロッパ型の、実を言うと、欧米では、学校は教育の部分、今の学校の授業の部分しかやらなくて、それ以外の部分は地域のスポーツクラブとか、自分で様々な活動に行って、その地域の活動の中でやっているという形なのですね。だから、まちには様々なスポーツクラブや音楽の活動場所があって、学校は勉強だけやって、それが終わったら行くという、そういう形。それにある程度近づけるという国の理想が私はあると感じております。
 ただ、日本は日本で、部活動は歴史の中で、子どもたちの活動の場所、または子どもたちが学校教育以外の中で友達とともに目標を目指したり、また、仲間とともに共同する喜びを感じる場所ということで、ずっと歴史がある。それを移行するのですけれども、ただ、そうなったときに、実を言うと、昨日も言ったのですが、日本各地、地域の実情は全然違うのですよ。海老名市としては今、どの形がいいか。それは例えば校外でやることもあるし、校内でやることもある。土日でも。それは全ての形が実はあって、それを今年度から様々な方と話合いが海老名は始まったということです。私自身はそれを急いではいなくて、多分、2年か3年後ぐらいに何かの形ができればいいなと思っています。
 それをその子どもたちの活動をどこか委託先に任せるのか、または大学に任せたり、スポーツクラブに任せたりする、または、これは具体ではないのですけれども、そういう協会みたいなのがそれを担っていただくのか、それとも海老名市教育委員会がそれを担うのか、それから、地域によっては学校応援団の方々が中学校版をつくって担っているような地域もあるのですよ。だから、その運営は様々なのです。ただ、それに至るまでの中で、今私が危惧しているのは、そういう中でも、顧問を受ける人がいないという状況の中で、そのことが子どもたちの活動の選択の幅を狭くしてしまって、本当はこのことがやりたいのだけど、やれない子どもたちが出てくることを防ぎたいというのが1つあるのです。その期間の中で。だから、その活動と地域移行や、様々な活動、一緒にはなっていなくて、まず今の部活動を存続させて、その中で、何年かかけて地域移行。その中では、永井議員おっしゃるように、やっぱりスポーツクラブということについても、その先を見越して、何らかの対応を今から考えていく必要があると私は思っているところでございます。
 ですので、海老名の子どもたちの放課後の活動としての部活動については、どんな形がいいか。ただ、それを保障することを大前提に、どんな形があるか、いいかということで、今話合いが始まったところであって、そこには海老名の状況に合わせた様々な選択肢があるのだろうなと思っています。それで何がよりよいかを皆さんで協議して、1つのものをつくっていきたいなと思っているというのが私の今のイメージというか、そういうことで、部活動改革というか、新たな部活動の在り方を検討しているところでございます。よろしいでしょうか。確認としては。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。昨日のお話の中で私がちょっとひっかかったのが、学校があって、学校の外に子どもたちが出ていくものを地域移行と捉えているのかなというふうに聞き取れたのですが、そうではなくて、学校の中に地域の方が入ってくるものも含めて、そういったものを、学校の教職員の方から手を放すということを含めて、地域移行として考えていて、そこの部分に対してどういう在り方があるのかというのを今後考えていくというふうに今の話は理解しました。そういうことでよろしいですか。

○議長(宇田川希 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) そういうことです。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) よかったです。では、それを前提にお話しさせていただきます。
 部活動の地域移行は、教員の働き方改革として私はこれまで取り上げてきたものです。私は部活動は教員の本務ではないと思っております。今回、補正予算で部活動指導員の補正が出ておりまして、顧問のなり手不足が課題になっているとも聞いております。
 そこで伺います。教員は部活動の顧問になることについてどのように受け止めているのか、お伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 教育部長。

◎教育部長(中込明宏) 部活動顧問を引き受けるに当たっては、やりがいを感じられていると、そういった教員も多くございます。一方で、経験していない種目の顧問となって、指導方法について不安を感じているといった場合もございます。その中で専門的な技術指導を行える部活動の指導員とか、あるいは部活動支援員を配置させていただくことによりまして、部活動顧問の負担を軽減して、活動の場を支えることにつながっているところでございます。一方で、子育て世代の教員が増加しておりまして、コロナ禍で休日等の過ごし方が大きく変わってきたこととか、あるいは教員の働き方改革への動きなどによりまして、教員の意識の変化がございます。多岐にわたる業務を行いながら部活動顧問をすることに負担を感じられている教員も多くおりまして、今後ますます部活動顧問のなり手が不足していくことが予想されているということで、これにつきましては、教員のアンケート調査というものを実施してございますけれども、負担である、それと、少し負担であるという質問をさせていただく中で、平成28年は6割だったのですけれども、令和3年は8割に増えておりまして、時間の経過とともに増えているという、そういった状況がございます。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。この間、国の動きも含めて、部活動顧問の問題といいますか、そういった働き方改革の部分というのは、かなり報道でも取り上げられてきたものと思います。そういった意味では、国といいますか、文部科学省が想定した部活動を先生主体から地域へと移行させる方向に舵が切られたと感じております。そして、既にそれが大きなうねりとなって動き始めたと感じるところです。そういった部活動の地域移行ですが、以前のように教員が顧問として対応する方法に戻すということは可能なのでしょうか、いかがお考えでしょう、お願いします。

○議長(宇田川希 議員) 教育部長。

◎教育部長(中込明宏) 部活動の地域移行は、教員の働き方改革と併せて進められておりますので、教職員の間には、その意識が浸透してきているといった状況もございます。そういったことから、教員が対応する方法に戻すことは難しいと考えてございます。現在顧問をされている教員の中には、地域移行が進んだ場合にも、部活動の指導員として関わっていきたいという考えを持つ方もいらっしゃいます。しかし、兼職兼業というのでしょうか、県から具体的な方針は今のところ出てございません。具体的な方針等を注視し、今後対応してまいりたいと思います。こちらにつきましても、教員にアンケートをやらせていただいておりますけれども、指導したい、どちらかと言えば指導したいといったご回答の中で、指導経験がある方については41パーセントでございました。ただ、指導経験がない方については21パーセントだったという状況になってございます。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。既に動き始めたこの流れは止められないというふうになっているのだろうと受け止めました。兼職兼業の整理につきましては、県のほうに働きかけということになるのかもしれませんけれども、今後お願いしたいと思いますが、部活動の在り方を以前のように教員の無償の奉仕による在り方に戻すことはできないということであれば、先ほど教育長、おっしゃられましたが、子どもたちに部活動の場を提供するためには、一定の予算が必要になるのは当然のことです。そこに対して国の補助等の予算の手当ては十分なのかどうなのか、お伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 教育部長。

◎教育部長(中込明宏) 今回、補正予算のほうも上げさせていただいたり、今活動している生徒のためにということで、必要となる費用につきましては、増加しているところでございますけれども、補助金につきましては、それに見合う措置がされている状況ではございません。県に申請いたしました補助金につきましては、現在、24名の部活動指導員に対しまして4名分の金額が内示されている、海老名市に対して4名分ということでございます。こういったこともございましたので、私どもも、令和6年度の県の施策・制度・予算に関する海老名市単独要望活動、それと県の教育委員会の令和6年度の予算編成等に対する要望事項、こういったところに、配置数に見合った補助金の配分を求め、国への働きかけを行うよう要望させていただいたというところでございます。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。まさにそこなのですよね。国といいますか、文部科学省は、学校現場から、教員から、部活動を分離するように様々な働きかけを行ってきていました。教員の無償の奉仕によって成立してきた部活動を教員から分離すれば、そこに予算が必要になるのは当たり前のことであります。改めて市からも国、県に対して予算の手当てについて求めていっていただきたいと思いますし、私の所属いたします政進会といたしましても、国に対してしっかりと部活動の地域移行に対して必要な予算を手当てするよう、意見書を通じて要望していきたいと考えております。
 続きまして、一昨日、我が会派の永井議員から、体育会系の部活につきましては重点的に質問されておりましたので、私からは文化系の部活についてお伺いしたいと思います。
 まず、文化系の部活動の外部指導者の配置状況についてお伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 教育部長。

◎教育部長(中込明宏) 先ほど申し上げた指導員、24名おりますけれども、まず、7名が文化部の指導をしております。内訳は、吹奏楽部が5名、技術・家庭科部が1名、美術部が1名となってございます。今のは指導員なのですけれども、部活動支援員のほう、39名中15名が文化部の指導をしております。内訳でございますけれども、吹奏楽部が10名、合唱部が4名、技術・家庭科部が1名となってございます。海老名市内の全部活動数、100のうち33が文化部となってございます。市内の全ての吹奏楽部、合唱部に部活動指導員もしくは支援員が配置されておりまして、部活動指導員、支援員の配置は、運動部、文化部を問わず、生徒の活動を支えている、そういった状況になってございます。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。私、ちょっと変わっているとよく言われるのですけれども、小学校のとき、部活、得意な分野を伸ばそうといって陸上部に入ったのですね。中学校は、苦手な部分を補おうと思って柔道部に入りました。高校に行くと、手に職をつけようと思って、いわゆるパソコン部、当時、情報処理部といって、情報処理の資格を取るための部活動で、やっていることはパソコンというところに入って、大学に入ると、芸術も必要だねということで吹奏楽部に入りました。なかなかいろいろなことをやりたいなと思ったときに、気軽にできるのが部活だなと、そこでハードル低く経験することによって、それが人生の糧につながるのではないのかなと思うのですね。そういうことを考えると、体育会系でがっつりそこに突っ込んでいくというのも、大事な部分はあろうかと思いますけれども、やっぱり自分のことを振り返ったときに、人数の少ないマイナーな部でも、何か関心があって、軽い気持ちで所属することができるということも人生の広がりにつながるという意味で、部活動の醍醐味なのではないのかなと感じるところなのです。そう思うと、外部団体に出ていくというのはちょっとハードルが高いのですよ。また、同じ学校内の友達と軽い気持ちで行うということにも部活動の意義があるのではないのかなと思っているところなのです。ただ、そういう部活の顧問も含めて、教員とは分離するというのが将来の部活動の在り方ではあるとも思います。そういう意味では、学校内に部活動指導員が入ってくるという形は将来的になくすことはできないのではないかなと感じているのですけれども、部活動指導員が学校に入ってくるという形についてはどう考えているのか、お伺いいたします

○議長(宇田川希 議員) 教育部長。

◎教育部長(中込明宏) 私は野球をずっとやっておりまして、それがよかったのか悪かったのかはちょっと分かりませんけれども。現状において、学校内での部活動を部活動指導員等が支える形となってございます。在籍する学校の生徒同士が共に活動することを通じて、大きな教育的意義を持っているものと認識してございます。これも、先ほどありましたけれども、部活動の地域移行の1つであるとは思いますが、実際に生徒が学校外の地域で活動する形も含めて、全ての生徒の活動、活躍の場を充実させるため、新たな部活動の在り方、こういった検討会をつくらせていただきましたので、その中でしっかりと検討してまいりたい、このように考えてございます。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。以前から教育長がお話をされておりますとおり、私としても、子どもたちにとっての部活動の多様性を何とか確保してあげてほしいなと思っております。ただ、教員とは部活動を切り離してもほしいと思っています。私自身、子育てをしている中で思うのは、子どもに対して余裕を持って接するということができないと、しっかりとした教育はできないという実感であります。ワンオペ育児の何が大変かといえば、育児する側の心の余裕がなくなることだと思っています。部活動が先生の心の余裕をなくしてしまっているとすれば、それは大きな問題であり、子どもたちのためにならないと考えます。そういう意味でも、今回の教員の働き方改革と部活動の地域移行は間違いなく必要な流れだとは思っております。これから検討会で検討がなされるということですので、ぜひとも、メジャーな部活だけではなくて、マイナーな部活についてもスポットを当てていただいて、かつ、子どもたちができるだけ多様な部活の中から気軽に選べるような形で地域移行を進めていただくことを要望いたします。よろしくお願いいたします。
 それでは、続きまして、「消防団活動への理解促進」について再質問をさせていただきます。
 インターネット中継の件、なかなか難しいということは理解いたしました。ただ、各消防団は、今、本当に苦労しながら訓練を行っていると思います。各分団は一応15名が前提とされておりました。ただ、今の所属している団員が10名を切っている分団が複数分団出てきております。一応伺います。各分団は操法大会に参加しないという選択肢があるのかどうなのか、参加は任意なのでしょうか、お伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 団員数が少ないということで、各分団、消防操法大会、この練習は非常に厳しいという状況は私も十分承知してございます。この課題に対応するために、昨年から、消防団本部を中心として、どのように解決していくかというところは、分団長の皆さんと話合いが行われたと認識しています。その中では、各分団間で相互に連携協力をしていこうというような方向性が示されております。この操法大会におきましても、やりくりが難しい分団は近隣の分団と合同で出てもいいよというような方向性が示されましたので、まずはこの体制を行っていただきたいと思います。また、その上で、どうしてもすごく負担があって難しいということであれば、消防団本部にまずはご相談いただきたいと思っております。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) 多分そこの部分というのは来年度以降の話になりますので、今年度の段階でそこの分団で出ないという選択肢は恐らく示されていないと思います。そういう状況の消防団なのですけれども、消防団の活動服とか、アポロキャップ、ここのところに英語で「Volunteer Fire Corps(ボランティア・ファイア・コープス)」と記載されております。そういう意味では、私の中では、消防団はボランティアだと理解しているのですけれども、消防本部としては、消防団はどのように認識をされているのか、お伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 消防団員の皆さんですけれども、非常勤特別職の地方公務員という位置づけがございます。その一方で、本業を持ちながら消防活動を行っていただいておりますので、ボランティアという側面も持っていると理解しております。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。こちらも念のため、お伺いいたします。今、団員が一番少ない分団の団員数は何人でしょう。また、今回行われる消防操法大会は選手何人で行われるものなのか、教えていただければと思います。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 分団員が少ないところでございますけれども、まず中新田地区の第3分団、そして、河原口地区の第4分団がそれぞれ消防団員数8名と少ない分団でございます。あと、今回行われる操法大会でございますが、海老名市の場合、ポンプ車操法を実施しますので、操作員5名で行います。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。団員数8人に対して5人の選手を出して操法を実施するということになります。消防団員は、先ほどご答弁もいただきました、通常の仕事があって、その後に集まって訓練をしているわけであります。仕事が終わって集まるわけですから、平日であれば、大体どこの分団も19時半過ぎかなと、そのあたりから訓練を始めて、21時半頃まで。22時には片づけを完了して詰所に戻るということになります。ただ、そうすると、解散は何時頃になるのか、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 操法訓練を行う前に計画表を出していただいております。各分団それぞれ違いますけれども、今、議員がおっしゃられたように、訓練の終了時間、21時半もしくは22時というところが大半でございます。これで訓練が終わったとしても、分団詰所に戻って、片づけをして、また着替え等もあると思います。ご自宅に帰るのはやはり23時過ぎというところ、非常に遅い時間にお帰りになられていると認識しています。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。ここで昔との違いというのが如実に実は今出てきていると思います。特に水出し、水を通して放水まで含めた訓練をした場合、本当に大変になります。訓練を終えて疲れた選手が、8人で5人選手と言いました。つまり、選手は操法の訓練をやるので走るわけですよね。その状況で、その5人を含めて訓練を終えた後に、疲れた選手がホースの泥を落とし、干したり、水槽を片づけたり、ポンプ車を洗車したりといったことを行うことになります。人数にもよりますけれども、先ほどおっしゃられたとおり、23時を超えるのも覚悟する必要があるというような状況です。それが2日から3日に1度行われるわけです。
 そして、忘れてはいけないのが、団員不足に伴う高齢化です。子育てをしている団員、分団長もいます。「ふるさとがえり」という映画を、市長、ご存じですか。「ふるさとがえり」という映画で、これ、消防団を題材にした映画なのですけれども、その映画の中で、子どもが生まれたばかりの父親が消防団員で操法大会の選手になって、訓練等に明け暮れて、家庭に危機が訪れると、そういったシーンがございます。そういう状況が海老名でも実際に起こっている、ここは断定するのはちょっと申し訳ないので、起こっているかもしれない、それだけの状況がある操法大会です。大会そのものをどうするのかは先ほどおっしゃられたとおり、消防団が議論を進めて決めるべきものと考えますけれども、それでもやっぱり各分団、団員が訓練を行って、スキルアップを行っているのは何のためと言えば、奉仕の精神だと思うのですね。自分の地域を自分たちで守るのだと、それだけの思いがあるからこそ、やれるのであり、やっているのだと私は思います。であれば、そういった消防団が活動しやすい、訓練しやすい環境を整えるというのは、私は市の役割だろうなと思うのですが、お考えをお聞かせください。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 皆さんのご負担を解消するのは消防本部の役目であるというのは十分承知してございます。そのためという言い方は適切かどうか分かりませんけれども、昨年度、消防団の出場報酬を最高額の8000円に引き上げさせていただきました。また、今年度にあっては、準中型免許の補助制度を新たに創設して、団員の方々に消防団の魅力をということで、入っていただきたいということで、取り組んでいるところでございます。今後もこのような取組については引き続き継続してまいりたいと考えております。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。そういった取組をしていただいているのは本当にありがたいことだなと思っております。ただ、というのも申し訳ないところなのですが、そこのところで今感じているのが、地域の理解の部分なのですね。正直、奉仕の精神でやっているわけで、地域がその気持ちを理解してくれないと非常につらいのですよ。頑張っているのにそのことを認めてもらえないような状況というのは、モチベーションに直結してくるわけであります。そういう理解が欲しいところに、これは海老名市のいい面の裏返しの部分になるのかなと思うのですが、海老名市は、まちの発展に伴って、人口流入が続いています。そういった方にいきなり郷土愛と言われても、多分そういう感情は持ってもらえないのではないのかな、求められないのではないのかなと思っています。何か理解してもらうような取組というのが必要なのではないか、そういう意味で、何らかの地域の理解を得られる可能性のあることを私はいろいろやっていただきたいなと思います。インターネット中継を提案させていただいたのも、そういった1つの提案です。今ではスマートフォンやタブレットがあれば、定点の中での中継は、先ほどご答弁もありましたけれども、簡単にできる時代になりました。私の中では、遠くから引いた画で、個人の顔が認識されなければ肖像権もクリアできるのではないかと、それぐらいのレベルでもいいので、何かやってもらわないとまずいのではないかと感じているところであります。ぜひとも、ご検討いただきたいと思います。
 さて、以前から操法大会の訓練は、各分団が地元の小学校で行っているものと思います。4分団であれば有鹿小学校でやっています。その際に地域からは、訓練の声がうるさいなどのクレームが寄せられてきていたと思います。これも地域の理解の問題もあると感じています。実際、訓練が21時半まで、22時には完全撤収、これは消防本部からそういうふうに言われて、今、そのように対応していると思います。各分団が。それの理由も、地域からのクレームが発端だったと記憶しています。そういったクレームは直接地元の消防団に来ることはなくて、そのほとんどは消防本部にクレームが入っていると感じます。
 そこで伺います。消防団の活動についてクレームが入った場合の対応方法についてお伺いをいたします。

○議長(宇田川希 議員) 消防長。

◎消防長(大野公彦) 消防本部にクレームが入った場合の対応ということでございますけれども、確かに消防本部のほうに苦情という形で入ることがございます。どのようなことが多いかといいますと、やはり音に関することの苦情が多いところでございます。消防本部といたしましては、苦情に対する一般的な対応としましては、まず聞き取り調査を行って、内容をしっかり確認します。消防本部で回答できるもの、対応できるものについては、その場で回答をしています。しかし、確認を要すること、事実関係が分からないときもありますので、そのようなときには確認させていただきますということをお伝えします。その上で、分団長、団長なりに報告して、協議が必要な場合には協議をしていただいて、その結果を相手方に伝えるようにしております。また、そんな中でも、全く内容を確認する必要がない、一方的な苦情というのももちろんございます。そういうときには、消防本部のほうで、消防団の活動の意義とか、その必要性とかというのを十分に説明して、ご理解いただくように、消防本部で完結できるようにしております。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ありがとうございます。消防本部としての対応は分かりました。地域の方々からのクレームを事実確認をしたり、ご説明もいただいたりしているということですので、ぜひともそういった形をしていただきたいなと、続けていただきたいなと思います。ただ、その中で、分団のほうに連絡をするというケースもあるということでした。そこの部分、対応に関しては、消防本部の中の対応、個人差もあるかもしれません。伝え方次第では、分団のモチベーション低下に直接つながるようなことにもなりかねません。実際に私自身、経験したことが、申し訳ございませんが、あります。ぜひ、対応方法の整理、検討につきましては、改めてしていただきたいなと思います。消防団のモチベーション低下につながらないように、十分に配慮した対応をお願いいたします。
 また、団員の減少、こちらは現役消防団員に責任があるわけではないと私は思っております。退団者には退団者の事情がございます。そして、団員の減少は全国的な流れの中で起こっていることです。そのことは十分に認識された上で取り組んでいかなければならないことは、私は当然のことだと思っておりますけれども、団員減少の責任についてどのように考えておられるのか、消防長の認識をお伺いいたします。

○議長(宇田川希 議員) 市長。

◎市長(内野優) 消防長、消防長と言うのですけれども、消防団は組織上、私の下にいます。消防長は消防本部、消防団と消防本部は並列にいまして、指揮命令は消防長が消防団に命令することはできません。これは組織上そうなっています。そういった中で、今言われていることのモチベーション、先ほどの練習しているときの声がうるさいから、それはクレームとして消防本部はちゃんと対応します。だけど、そういったことを、苦情が来たからといってやめることはないと私は思っています。なぜかというと、今、こういう現状があります。救急車を呼ぶ方がいて、サイレンを鳴らさないでください、それがサイレンを鳴らさないというのはどこからかというと、消防本部から鳴らさないでと言うのですよ。今、夜とかは近くに行くとサイレンを鳴らしていません。だけど、危険があるからと消防本部からサイレンを鳴らす。それを消防署からサイレンを鳴らさないで来てくださいよと言う気が知れない。それを苦情なのか、意見なのか、私、クレーマーだと思います。はっきり申し上げて。だって、消防職員が命をかけて救急をやるのですから、そのためにサイレンを鳴らす。だから、操法大会のみんなでわあわあやっているものは別の問題です。だけど、掛け声とかそういうものは、ある時間帯までは許されてもいいのではないかと私は思っています。これをしっかりと広報等、あるいは周辺にやっていくということが必要だと思います。そうしなければ、操法で声を出さなければ、練習のときに事故があります。この事故というのは公務災害になりますから、そういった事故のことを考えていくと、やっぱり声が大きくなってもしようがないと思います。それを周辺の人がいて、苦情だと言う、クレーマーなのか苦情なのか、そこら辺が難しいところです。だけど、それは消防本部としてしっかりと対応していきたいと思っています。
 先ほど、欠員状態はいろいろあります。現状の中で、都市化がどんどん進むとそうです。しかしながら、先ほど言った欠員状態にあるのは、志野議員がいる分団、それから、田中議員が住んでいる地域です。私は、市会議員をやっているときに、16年間やっているときに、消防の操法大会とか、そういうときに、激励に行ったことがあります。そのとき、激励に行かない議員がいて、何で行かないのですか。あれ、好きでやっているのでしょうと。毎年毎年、お金のあれがあるじゃないですか。お金目当てでしょと言ったときに、私は怒りを込めて言います。そんなことをやっていたら、ボランティアの一生懸命やっている人――議員でもそういう意見があった。今、この中の議員ではありません。もう辞められた議員でした。はっきり申し上げて、がっかりしました。消防団を金目当て、それから、好きでやっている。そういった感覚というのは、市民の中にもあると私は思います。議員がそうだったのですから。そういったものを払拭して、消防団の方がボランティアであっても、家庭を犠牲にしてまでやっている、その犠牲にすることを少し軽減していこうよという案は、消防団の団長も考えておりますし、消防本部もそれは手助けをしていきたい。私もいろいろ関与していますから、そういった部分で相談に乗りながら、こういうふうにやったほうがいいとか、ああいうふうにやったほうがいいとか、やっています。そういった中で、少ない人数でありますけれども、人数がこれから、学生も増えておりますし、女性も応募しています。そういったいい傾向もありますので、そういったいい傾向をどんどん伸ばしながら、文句を言う人とか、それは言っていただいて結構だと思いますので、そういった面で頑張っていただきたいなと思います。志野議員のご意見はご意見として、私も市長として受け止めて、消防団といろいろ議論をこれからしていきたいと思いますので、いろいろな形で、変えるものは変えていかないといけないと思います。しかしながら、地域で守っている消防団の団員は、はっきり言って、金目当てではありません。暇でもありません。地域愛とか、地域のことは地域で守っていくという使命感を持っていることは、その使命感に私たちも報いることが必要だろうと思っています。
 以上であります。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) 昨日の藤澤議員の答弁のときに、今の分団の定員、二百何名に対して162という話がありました。そういう意味で言うと、第3分団、第4分団だけの話ではなくて、欠員が問題になっているところというのは、かなり多くなってきている。そういった声が分団長を中心に出てきているというところがあります。そういう意味で、第3、第4分団の話だけではなくて、なかなか分団をどうしていったらいいのかという話は出てきます。ただ、それは、市長がおっしゃられるとおり、市長の組織形態が違いますから、市長をはじめとする本団を含めた分団のほうで考えるべきです。ただ、それとは別に、やっぱりどうしても消防団だけで全てが完結できないじゃないですか。消防本部にいろいろとお願いをしなければいけない部分があって、そこの消防団と消防本部の関係性の中で、消防本部にお願いしたい部分の中で、やっぱりモチベーションにつながる部分というのが実は出てきている。今回、その話をさせていただきたかったというところであります。

○議長(宇田川希 議員) 市長。

◎市長(内野優) そこで消防本部は、火災が出た場合、応援体制を各地域で1分団だけにしたのですよ。応援体制を持たないと。負担をかけない。ところが、問題は1つだけ大きな問題があります。隣の地域であった場合、手伝いというか、行かないと、経験が積めないのですよ。志野議員も経験していると思いますけれども、火を目の前に、ホースを持って、本当に体験しない人が消せるかというと、そうではありません。これは私は経験した人に聞いています。全く体験しないで、操法大会だけでやっていても、それは手順は分かります。ところが、目の前に火があったときに、ホースを持って本当に消せるかといったら、これは体験せざるを得ない。だからこそ、やっぱりグループ単位で行動しましょうよということで、今、本団が始まっています。ところが、それでやろうという地域もあるし、それではなくて、うちはうちでやるのだという分団もある。そこが今、意見の統一がまだされていないので、今回も操法大会の関係で、今年はやらせていただきますけれども、来年になるというのはそういうことなのです。
 今、消防団は、グループで、隣同士の1つのエリアをつくっていこうと。その中で足らないことをお互いに補っていこうと。人数が少ないから。そういった形で動こうと思っていますけれども、ある地域では、俺の分団はちゃんといるから自分たちで、ほかの分団とは一緒にやりたくないということもあるのですね。それはそれとして尊重すべきだと思うのですけれども、そういった形は団として動いていることは事実であります。これは消防本部もやると、押しつけになりますから、団の主体性を持ちながらやっていただくということで、フォローしています。そういった部分では、消防本部は、できるだけ、分団に負担をかけないように、1分団だけにしましょうよと言うと、体験ができないのです。この体験ができないということで、中野で火事があったときに、数件火災がありました。そのときに、隣の門沢橋から出れないのですね。応援の指令がない限り。そこが難しいところなのです。そういった部分でいくと、やっぱりチームワークの中でどんどんやっていくと。ところが、4人いないと車を動かすことができません。3人では動かせない。ところが、ほかの分団に5人いたら、1人がこっちに回れば、2台動くわけです。そうすると、火災の消火力も高まりますので、そういった連携を深めることによって、欠員状態もある程度カバーしながら、今後どうやっていくか、それが今後の消防団の関係だと私は思っています。
 以上です。

○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。

◆(志野誠也 議員) ぜひとも(時間切れのブザーが鳴る)、まずはそこの部分は分団長会のほうも検討しているところだと聞いていると言ったほうがいいのかもしれませんけれども、進めていただきたいと思いますので、まずは地域の理解を図っていただくように要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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