こちらは昨年、議論が進められていた子どもの権利擁護に関するワーキングチームの取りまとめを受けて子ども向けのメッセージとして公開されたものと思えばよいのでしょうか。こどもが述べた意見をそのまま受け取るのが正しいのかと言えば、単純にそうではなく知識・経験が足りない部分を大人が補いながらでなければ、本当の意味での意見表明は出来ないとも言われています。
こう書くと、大人目線の嫌な表現にも見えますが、例えば親の保護下にある子どもは親の影響を色濃く受けて育っています。その親の意見に反して自分の意見を述べることは無意識下での制限がかかることがわかっています。これは大人同士でも暴力に支配された人の思考が制限されることでもわかります。いわゆるマインドコントロールだと思います。そういった思考の制限を取り除いて意見を表明できる環境づくりからが「こどもの権利擁護」には必要になるということです。
本当に難しいこどもの権利擁護。少しでも前に進んでくれることを期待しています。